ピアノ運送業者の特殊作業まとめ 注意点や費用など


ピアノ運送する際、通常の作業とは別に特殊作業と呼ばれるものがあります。ピアノの運送トラブルで、一番多いトラブルがこの特殊作業です。そのため 「特殊作業とはどんな作業か?」をしっかり知っておけば、スムーズにピアノ運送の依頼や、料金相談の交渉などが出来ます。
このページでは特殊作業の一覧と、知っておくべき情報についてご紹介していきます。

知っておきたい特殊作業とは?

特殊作業って何だろう? と思う方が多いと思いますが、それほど難しくはありません。以下は特殊作業として分類される代表的なものです。

  • エレベーター
  • 階段
  • 外段
  • クレーン
  • 手吊り
  • 保管
  • 解体・組み立て

クレーンや搬出後の一時保管はご存知の方も多いと思います。注意点としては、階段やエレベータの使用でも追加料金が発生してしまうことです。

それぞれの作業について、以下から解説していきます。あなたのピアノ引越しにおいて、特殊作業が必要かどうかが判断できないときは、必ず運送業者にご相談してくださいね。

エレベーター

エレベーターは後述の階段と違い、階層が上がっても追加料金は一律です。つまり、3Fに運ぶのも7Fに運ぶのも同じ料金ということですね。エレベーターを使用する場合、6人乗り以上のエレベーターならばグランドピアノを始め、ほとんどのピアノ搬入が可能です。ただし、エレベーター奥のトランクルームはピアノの搬入搬出が想定されていないため利用できません。

階段

階段を使用する場合は、1階上がる毎に追加料金が発生します。エレベーターと異なり、2Fに運ぶのと3Fに運ぶ場合で費用が変わるという事です。アパートやマンションの階段なら問題はないのですが、一戸建ての場合は階段の幅が足りないことが多いので、階段を利用してのピアノ搬入・搬出は難しくなり、「ベテランの運送業者でも苦戦する作業」といわれています。

また、窓の枠が狭いといった理由で階段からピアノ搬入したい時ですが、階段幅は最低でも90cm以上必要で、なおかつ真っ直ぐな階段でなければなりません。引越し先の階段が条件に合わない場合は、一旦ピアノを分解して窓から搬入する方法になります。こちらも業者毎に料金が変わりますので、必ず確認をお願いします。

外段

建物の外にある階段、また建物から道路までの階段を通称して[外段]と呼びます。外段があると作業員が増える傾向がありますので、追加料金が発生します。こちらは建物内の階段と違い、業者によって8段・15段毎というように段数ごとに料金が変わっていきますので、外段がある場合は料金の確認をしておきましょう。

クレーン

搬入先が2Fなどの場合は、クレーンを使用する可能性があります。通常のクレーンですと、クレーン車を新居の直下に設置出来た場合は4Fまで届きます。直下まで移動できない、あるいは5F以上に搬出・搬入する場合は、大型クレーンを使用する可能性があります。その場合は、さらに追加の料金が掛かってしまうため、注意して見積もり依頼をしてください。

手吊り

道路が狭いなどの理由でクレーンが使用できなかった場合は人力だけでピアノを引き上げる、いわゆる「手吊り」による作業を行います。例えばピアノの搬入先(2F)に作業員を2~3人配置し、その下(1F)に支え役の作業員を同じ人数分配置するような形です。当日になって、クレーン車が入れないことに気付くといったトラブルが起きないよう、搬入・搬出の出入口を事前に確認しておくことが大切です。

保管

賃貸契約などの理由から、搬出後に業者へピアノを一時保管する場合、「何日間までなら保管可能か?」 「その際の料金は?」 「どれくらいの大きさか?」などを事前に業者へ相談しましょう。

また、引越し先でしばらくピアノを使う予定が無い場合や、建て替えやリフォームなどで家にピアノを置く場所が無くなってしまった場合でもピアノの保管依頼は可能です。今後、引越し以外で保管を依頼したい時が来るかもしれないので、覚えておくのがよいでしょう。

解体・組み立て

階段が狭くて利用できない、窓枠が小さいからクレーンでの搬入ができないといった状況があります。このような場合は、建物の外でピアノを一旦解体して、搬入後に再び組み立てる作業をしなければなりません。

 

いかがでしたでしょうか。いくつかの特殊作業を紹介してきましたが、あなたがピアノを始めて運送する場合、特殊作業が必要かどうかの判断は業者と相談して決めた方が良いでしょう。
少しでも疑問を感じたり判断がつかない場合は、運送業者としっかり相談をして、訪問見積もりをしてもらうことがもっとも安心で確実な方法だと思います。
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