標準引越運送約款(ひょうじゅんひっこしうんそうやくぎ)


ピアノ運送用語集

標準引越運送約款とは

引越しの際は家の中にある荷物を全て運び出さなければならないため、多くの方が引越し業者に依頼するでしょう。タンスやベッド、食器棚等は引越し業者に依頼して問題はありませんが、ピアノの運送に関しては専門の業者に依頼しなければなりません。ピアノ運送を頼む時は事前に標準引越運送約款について確認しておくことをおすすめします。

この約款は国土交通省によって定められており、ピアノ引越しの事業者は約款に沿って利用者との契約を締結する必要があります。第一章から第九章まで全部で九つに分かれており、それぞれの章で細かいルールを設定しています。第一章は総則、第二章は見積もり、第三章は運送の引受け、第四章は荷物の受取、第五章は荷物の引渡し、第六章は指図、第七章は事故、第八章は運賃等、そして第九章は責任となっています。

つまり引越しの際に起こりえるトラブルに関して、あらかじめ基本的なルールが決まっているのです。利用者としては安心して依頼できる引越し業者を選びたいですから、このような約款を提示している業者なら心配はないでしょう。引越しやピアノの運送で専門の業者に依頼する時は初めに見積もりを取りますが、見積もりの時に約款を提示する決まりになっているので安心です。

お役立ち情報

ピアノを所有しているご家庭が引越しをする時は、ピアノの運送業者を探すか、引越し業者のオプションプランに申し込みましょう。ピアノを運ぶだけでも数万円の料金がかかるので、一つの業者だけでなく複数の業者に見積もりを依頼することをおすすめします。提示された見積もり額を比較すれば、料金が一番安い業者を見つけることができます。見積もりの際、事業者は標準引越運送約款を提示しなければならない決まりになっているので、万一提示がない場合は自分の方から確認した方がいいでしょう。

ピアノの運送に関することも標準引越運送約款の中に書かれており、第三章の運送の引受けを見ると確認することができます。ピアノだけでなく動植物や骨董品、美術品といった特殊な管理を要する物品に関しては、他の荷物と同時に運送することが適さないため、業者の方から運送の引受けを拒絶することがあると記載されています。そのため利用者の方がピアノを一緒に運んでもらいたくても、高価な物や損害が起こりそうな物については断られてしまうのです。
引越し業者がオプションとしてピアノの運送を受け付けていれば自分で探す必要はないので手間が省けて便利です。引越し業者を探す時はオプションの内容も比較しましょう。

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