運送前にピアノの修理をしましょう


久しぶりにピアノを弾いたときに、音がおかしい、鍵盤が重いなど、違和感を感じたことはありませんか?

少しでも違和感を感じたら、すぐにピアノを点検に出すべきです。もしピアノを運送しようと考えていたら、良いチャンスと考えて運送する前に修理を行いましょう。

ピアノの修理のタイミング

以下の症状が起こったら、ピアノを修理に出すタイミングです。

音が抜ける
内部の部品が劣化しているかもしれません。弦が切れてしまっていてもこの症状が起こります。
鍵盤が重い、戻りが遅い
湿気による、鍵盤などの木材部品の膨張が原因です。鍵盤に飲み物をこぼしてしまった場合に良く起こります。
弦が切れてしまった
弦は金属製品なので、長期間使用していると錆びて断線してしまうことがあります。
音が出ない鍵盤がある
鍵盤が磨耗している可能性があります。原因が多岐に渡るため、症状によっては整調のみで直ることもあります。
音量が無くなってきた
鍵盤が磨耗している、湿気でアクションが不安定になるなどの原因があります。
変な音がする
ほとんどの場合、ハンマーが原因です。この場合は、整音を依頼することで直ります。

これらの症状は一例に過ぎません。ここで挙げた症状以外でも、何が違和感を感じたら業者に相談してみましょう。大切なピアノですから、長く使いたいものですね。

ピアノの修理料金は出張修理で安くなる

ピアノに関するサービスで、料金の大きなウェイトを閉めているのが、搬出から搬入までの運送料金です。業者の中には、程度が軽い故障ならば出張修理をしてくれるところもあります。依頼しようと思っていた業者が対応していた場合には、出張修理で依頼をすることで、料金を安く済ませることができます。

気をつけるべきこと

訪問点検をしてもらった業者に、「このピアノは寿命です」と言われたとしても、別の業者では直してもらえることがあります。

悪い業者は、修理する必要のない部品を交換して料金を吊り上げたり、修理すれば直るピアノも、もう直らないなどと言って買い替えさせたりします。

このような業者に引っかからないためにも、信頼できる業者選びは非常に重要です。腕のいい業者は、買い換えた方が良いだろうと言われたピアノでさえも元通り蘇らせます。

運送の前に修理を行いましょう!

「運んだ後にピアノを修理をしてもらえばいいだろう」と考えている方がいるかもしれませんが、その考え方は改めるべきです。運ぶ前に調律を行うことの大切さは以下のページで解説しているのですが、修理も同様です。

ピアノを運ぶ前に故障している箇所を直しておかないと、運送中、運送後により悪化している可能性が高いからです。そうなってしまったら、更に料金が掛かってしまったり、最悪の場合、二度とピアノが弾けなくなってしまうこともあります。

大切なピアノですから、そんなことになりたくはないですよね。ピアノを運送する前に少しでも気になることがあったら、訪問見積もりの時に相談しておくことが大切です。

ピアノの修理もピアノ運送業者へ

私のオススメはピアノ運送業者に修理を依頼することです。急にピアノを運ばなければならなくなった場合でも、自分のピアノのことをよく理解している業者に運んでもらうことで、運送後の調律もスムーズに行えますし、余計なトラブルも起こりづらくなります。

ピアノ運送業者は信頼できないと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、ピアノ運送業者のスタッフはピアノのプロばかりです。ピアノのことを良く知っているからこそ、スムーズにピアノを運ぶことが出来るのです。

ピアノ運送業者には必ずお抱えの調律師がいるので、メーカーや楽器店に所属している調律師にも引けを取りません。

料金に関しては、大手のメーカーよりは安価に行うことができますが、どうしても個人で運営している事務所には勝てません。しかし、ピアノは一生同じ場所に置いておくとは限らないのです。突然の転勤などでピアノを運ばなければならなくなった場合に、1から運送会社を探しているのでは遅すぎます。普段から調律や修理をピアノ運送業者へ依頼していることで、このような場合にもすぐに対応できます。