ラッシングベルト(らっしんぐべると)


ピアノ運送用語集

ラッシングベルトとは

ピアノなどの傷付きやすい品物を、振動が大きいトラックなどで移動する場合、荷台に一緒に積み込まれた他の荷物や、荷台を囲む煽りなどに接触させてしまう事があります。そうすると、大きな傷が残ってしまうことがあり、また固定するために使用される道具の選択を誤ってしまった場合には、その固定具によって傷が付くことも有り、充分な注意が必要です。

もちろん、固定する場所や締め付ける力の加減にも配慮が必要ですが、最も大きく影響するのは道具の選択、特に最近ではラッシングベルトというものが使われることか主流となっています。

従来使用されていた綿製のロープは、傷を付ける確率は少ないが締め付ける力に不安が残ります。対して、針金を編みこんだワイヤーでは充分に締め付ける力が得られるものの、傷が付きやすいです。その双方の欠点を補って、長所を活用する構造となっています。充分な強度が得られるように、しっかりと編みこまれた繊維による平面状のベルトを専用金具で締め付けることで、品物を固定する仕組みなのです。このラッシングベルトの開発により強度に不安の残る物や破損しやすい物でも不安無く、固定することが可能になったのです。

お役立ち情報

荷台の強度に不安が残ったり、破損しやすい品物の固定を主な目的として開発されたラッシングベルトはその特性を利用して、いくつもの新たな状況で使われたり利用されています。荷台と品物を固定する事は勿論、複数の品物を一まとめに固定する事によって、品物同士の強い衝突を防ぎ、大きな損害予防をします。更には、開閉部が移動中に開いてしまう事を防ぐために用いられること、可動部分が予期せぬ動きをしないため、移動部分だけで様々な使われ方が考えられています。

また、移動時以外でのラッシングベルトの使われ方としては、加工品の製造工程や修理の場合にも大きく力を発揮します。ラッシングベルトは一息に締め付けることばかりではなく、少しずつ締め込む力を調整できる構造となっています。複数の部品を接合する際、必要以上に強く締め込んでしまったために起こる破損を防ぎ、それらが目的位置からズレる事を防ぐ事が可能です。特に細かな調整を必要とする木製家具の組み立てなどには大きな力を発揮します。鉄板の歪みなどの修正も可能で、歪んでしまった鉄板に角材などをあてがい、ラッシングベルトによって締込むことで、その曲がりを修正する事もできるのです。

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