エレクトーン(えれくとーん)


ピアノ運送用語集

エレクトーンとは

エレクトーン(Electone)は、ヤマハ株式会社によって製造・販売されている電子オルガンの商品名です。あまりにも有名かつ普及されたため、電子オルガンの代名詞として広く知られています。通常、電子オルガンはコンボタイプやチャーチモデルなど、演奏される音楽や場面、用途によって分類されていました。一方、エレクトーンはオールマイティーで、さまざまな用途に対応したホームオルガンに分類されます。

構造としては、上鍵盤・下鍵盤という2層構造にプラスして、主に足でベース音を奏でるペダル鍵盤、さらにエクスプレッションペダルとセカンドエクスプレッションペダルという二つのペダルを備えています。70年代のモデルよりリズム機能(ドラムマシン)が追加され、それまでアナログ音源だったシステムも83年よりFM音源に変更されました。エフェクトもデジタル方式となり、サウンドの広がりもバリエーションも大幅にアップしました。87年にはMIDIインターフェイスを導入、91年にはAWM音源とFM音源の最新システムが搭載され、2004年には現行モデルであるステージアが誕生し、常に時代の最先端の音とシステムを投入され続けて来ました。現在ではフロッピーディスクからUSB・LAN端子へと音色・トラックデータの互換性が変化しています。

お役立ち情報

1959年に誕生したヤマハの電子オルガン・エレクトーンは、電子機器・音源システムの遍歴にともない大きな進化を遂げてきました。時代のニーズに応えつつ、最新のシステムを導入しながら姿を変え、現在も多くの人々に愛用されています。

80年代、MIDIの登場によって大きくその歴史を変えることになったエレクトーンは、デジタル化が進み、現在ではオルガンだけではなくハイテクノロジーなシンセサイザー+シーケンサーとして生まれ変わっています。アナログ音源を排した小さい筐体、そして日本の家庭に適したサイズ・重量であり、ヤマハの技術や経験の結晶というべき商品です。

エレクトーンは最小のエントリーモデルで、高さ96cm・幅112cm・奥行き48.6cmと、アップライトピアノの中で最小のスピネットピアノよりも少し小さめです。また重量は約55kgあり、成人男性ほどの重さがあります。引っ越しや購入・買取など運搬の必要がある際は、そのサイズ・軽さ・調律不要といった事から一人で運べると思いがちですが精密機器であるため、最低でも大人2〜3人がかりで運ぶ必要があります。もし自信がなければ、業者に依頼するのが無難です。

足鍵盤

ピアノとエレクトーンの大きな違いのひとつは、足に鍵盤があるかないかという事です。ピアノを何年もやってきた方でも、足鍵盤は難しいという事は少なくないです。例えば、足の鍵版を上手に弾きたいために足に集中してしまい、逆に主要の旋律である両手がおろそかになる、というパターンもあります。コツとしては王道ですが、ゆっくり弾くということです。エレクトーンを運送する際には、ピアノ運送業者の作業員さんに足の鍵盤にも注意して下さいと伝えておきましょう。

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