電子オルガン(でんしおるがん)


ピアノ運送用語集

電子オルガンとは

電子オルガンは電子回路から発生する信号を元に、スピーカーを鳴らして演奏する鍵盤楽器です。開発当初はパイプオルガンやシアターオルガンを模したサウンドを、電子楽器で表現する目的で作られました。

アナログ回路で発音されるオルガンとしては、元々古くからパイプオルガンが存在していましたが、数千本ものパイプを投入したものがほとんどでした。さらに人も大掛かりで制作コストが膨大であったため、代替楽器として開発されたのが足踏み式オルガンです。動力は人間の足でポンプを動かして発音するものでした。しかし後年、電動機械の発展に伴い、モーターで空気を送るものへと代わり、それが電動式オルガンの始まりとなりました。そしてその後、より大音量かつ多彩な音色の表現を可能とするべく、電気的・電子的に発音を行う回路が搭載されたものが開発されます。これが現代のオルガンへと繋がります。

現代ではコンボタイプ・チャーチモデル・ホームオルガンなど演奏する形態や会場によって様々な分類のオルガンが開発され、以降進化を遂げてきました。そして80年代のMIDI・FM音源の登場により、より大きな進化を遂げます。テクノロジーの発展とともに次々に時代の技術が詰め込まれ、現在ではヤマハがリリースするステージアを始め、オルガンだけには留まらない機能を有したモデルが多数リリースされています。

お役立ち情報

別名エレクトーンとも呼ばれる電子オルガンは、電子回路・音源の進化の歴史に伴い、より多くのシステムを時代の境目ごとに搭載され、大きく進化を遂げた電子楽器のひとつです。通常の機構としては、上鍵盤・下鍵盤・ペダルの3つの鍵盤を用いて演奏する楽器です。オルガンだけでなく、様々なリズムパターンや音色が用意されており、またUSBなどPCへ接続可能などハイテクノロジーが納められているのも電子オルガンの特徴です。

電子ピアノ同様、アナログのピアノと違って分解可能なため、運搬が容易であることは、現代の日本の住宅事情にとって利便性が高い楽器ではあります。生ピアノと違い、運搬衝撃によって調律が狂ってしまうというトラブルがない事もメリットのひとつでしょう。年々新しいモデルが発表されている電子オルガンは、年月が経つほど価格が下がっていく傾向にあります。但し近年のモデルによく見られる[USBケーブルで譜面や音色のパッチやリズムパターンなどがアップデートができるモデル]は価格が下がりにくくなっています。とはいえ、年式が古くなれば必然的に値下がりしてしまうので、売却をお考えでしたら、早めの見積もり・査定依頼をすることをおすすめいたします。

マルチバイブレーター

電子回路といわれるマルチバイブレーターは回路が3種類に分類されるが、その中で無安定とよばれるマルチバイブレーターを使うと電子オルガンを作ることが可能です。

マルチバイブレータ(英: multivibrator)は、発振回路、タイマー、ラッチ、フリップフロップなど様々な単純な2状態系を実装するのに使われる電子回路である。2つの増幅用部品(トランジスタ、真空管、その他)を抵抗とコンデンサでたすきがけ形に接続することを特徴とする。最も典型的な形式は無安定または発振型で、矩形波を生成する。矩形波には倍音が多く含まれているため、マルチバイブレータと呼ばれるようになった。最初のマルチバイブレータは真空管を使った回路で、William Eccles と F.W. Jordan が1919年に考案した。
引用:Wikipedia [マルチバイブレーター]

マルチバイブレーターで作る電子オルガンはシンプルな回路のため、作った人であれば簡単な修理や拡張なども自身で行うことが可能でしょう。

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