家の改築や海外への転勤などで、一時的にピアノを保管して欲しい時があるかもしれません。
そんなときも、ピアノの運送業者へ依頼をすることで、ピアノを一時的に保管してもらうことが出来ます。
普通の引越し業者へ依頼をした場合にも、最終的には提携しているピアノの運送業者へ依頼されるので、どちらの業者に依頼をしても大丈夫です。
保管料金の相場
一般的なピアノの保管料金は以下の通りとなっています。
名称 | 1ヶ月の料金 | 1日の料金 |
---|---|---|
グランドピアノ | 0.9~2.1万円 | 300~700円 |
アップライトピアノ | 0.5~0.6万円 | 200~300円 |
電子ピアノ | 0.3~0.6万円 | 100~200円 |
ただし、この料金はあくまでもピアノの”保管”のみの料金です。別途倉庫までの運送料金と入出庫料、ピアノの搬出時の特殊作業費が掛かります。
また、グランドピアノは大きさによって大きく料金が変わってしまいます。事前に運送業者へ相談をしましょう。
保管料金だけで決めない
保管料金が安いからという理由だけで業者を選ぶのは絶対に止めましょう。さきほども少し説明しましたが、運送料金などの追加料金は、業者によって大きく変わってきます。
保管料金が安い分、運送料金など、他のところで高い金額を提示してくる業者もあります。追加料金で5万円以上掛かることもあるので、事前に業者へ問い合わせるなどして確認をしましょう。
ピアノの搬出、搬入の際に行う特殊作業はこのページで詳しく説明しています。
ピアノの保管料金を安くするには
保管と一緒に調律やクリーニングを依頼しすると、保管料金が安くなる可能性があります、保管して貰うついでに調律などを依頼するのも良いでしょう。
半年以上保管してもらう場合は、長期保管に対応している業者へ依頼をすることで、保管料金が安くなるのでオススメです。
自宅での保管方法に注意!
長期間、自宅でピアノを保管する場合は注意が必要です。保管方法を間違えてしまうと、部品の劣化が早まったり、調律では直しきれないほどピアノを痛めてしまう可能性があります。
湿気はピアノを蝕む
自宅で保管をする際に一番気をつけることは湿気です。
ピアノは湿気に非常に弱い楽器です。湿度が高い部屋に放置しているだけで、簡単にペダルや弦などの金属部品は錆びてしまいます。錆びてしまうと音が悪くなることはもちろん。痛む速度も早くなります。
乾燥した場所に置いておけばばいいだろうと考えがちですが、ピアノは乾燥しすぎた部屋に放置していても、木の部品がキシんでしまったりします。キシんだまま弾いても雑音が混じってしまうのでよくありません。
対策としては、湿気の多い季節には、換気をしたり、除湿器を使用することで室内の湿度を下げましょう。
反対に、乾燥する季節は、加湿器を使用するなどして、適切な湿度に保つことが大切です。
注意するのは季節だけじゃない
また、注意するのは季節だけではありません。床暖房をしている部屋や、防音室にピアノ設置している場合には特に湿気に注意が必要です。
目安として、湿度は常に50%を保つようにしましょう。
この湿度を保つことで、ピアノ自体の寿命が大きく伸び、調律も安定します。
両方ともエアコンで調整すれば大丈夫だろうと思いがちですが、実際に湿度計を確認してみると殆ど除湿できていなかったということが多々あります。
湿度計が無いという場合は、購入して湿度を調整するようにしましょう。
もうピアノを使うことが無いときは
今後弾くことが無い場合は、家に置いていても劣化していく一方です。最終的に捨ててしまうくらいならば、専門業者へピアノを売ってしまうことを視野にいれてもいいかもしれません。
ピアノの運送業者は、保管だけでなく、ピアノの買い取りも行っている業者が多いです。
思い出の詰まった大事なピアノをゴミとして捨ててしまうよりも、いっそ売ってしまって、新しい持ち主に弾いてもらうほうが良いのではないでしょうか。