電子ピアノ(でんしぴあの)


ピアノ運送用語集

電子ピアノとは

電子ピアノは、通常のピアノのように音が鳴る仕組みではなく、音源部に電子回路を用いたピアノ型のデジタル楽器です。デジタルピアノ・エレクトロニックピアノなどとも呼ばれており、グランドピアノの音色と構造や鍵盤のタッチの感触をコピーし、限りなく本物に近い形で再現することを目標として、電子技術・音源システムの進歩とともに進化を遂げてきた楽器です。

音源は70〜80年代には、FM音源が主流でしたが現在は、PCM音源を用いたものが主流となっています。
同じ鍵盤で、デジタル楽器であるシンセサイザーや電子オルガンと一線を画す箇所としては、やはり開発当初から各社がこだわって作られてきた「ピアノタッチ」です。これらに迫るキーボードはローランドやノード、ヤマハのモチーフなど、様々なキーボードがリリースされてはいますが、その再現度に関してはやはりデジタルピアノ側の方が優れています。

その表情豊かなハンマーアクションによる再現、またアコースティックピアノと同じ鍵盤数である88鍵もステータスとなっています。そして、何よりアコースティックピアノに近い再現率を誇っていながら、ピアノよりもサイズが小さく軽量です。また、電子楽器であるがゆえ、音量調節によって近隣への騒音を気にしなくて良いという点もメリットのひとつです。電子ピアノの引越しや移動はグランドアップライトピアノなどに比べると、負担が掛からない作業となります。

お役立ち情報

ヤマハ・カワイ・ローランド・KORGを始めとして、さまざまな楽器メーカーからリリースされている電子ピアノですが、導入するメリットは何と言ってもそのサイズと音量でしょう。アコースティックピアノを始めたいけれど、マンションで近隣への迷惑が心配だし防音室なんてとても…という方に最適です。また、マンションへアパートに引越しをする、といった際にも電子ピアノの引越しや移動であれば、運送業者にそれほど負担はかかりません。お部屋の限られた空間に、アップライトピアノよりも格段にコンパクトで、電子回路音源による音量調節も可能なため、日本の住宅事情に適したピアノと言えるでしょう。

アコースティックピアノと比べて有利な点は、購入や引っ越しに伴う運送作業においても生じます。移動に伴う振動によって、通常のピアノですと調律が必要になりますが、電子ピアノは音源部がデジタルのためそういった心配もありません。また、運搬自体もアコースティックに比較すると非常に容易です。総重量は60kg前後といえど、大抵のモデルは脚部分が解体できるため、大人2人以上いれば運搬可能となります。引越しや模様替えを計画する時も気軽にできますね。もし万全を期した電子ピアノの引越しや移動を望まれるのであれば、専門業者に依頼するのも良いでしょう。普通のピアノと違って、クレーンなどの大掛かりな作業は不要なため、その分料金もリーズナブルになります。

防音マット

ご近所への騒音対策として、防音マットや防振マットを敷くことや、音を外部に漏らさないよう、ヘッドフォンを着けることなどが挙げられます。防音マットの場合は、ピアノから出る音を抑える訳ではなく、ピアノを打つ打鍵音と、足元のペダルの操作する音を抑える、というのが本来の目的です。

ポイントとしては、防音マットだけでなく防振マットと併せて2枚重ねで使う、という方法があります。これでピアノを打ったり、ペダルを踏んだりする時の音と振動、その両方を極力抑えることができます。特にマンションで電子ピアノを弾く場合、こういった厳重な防音対策が必要といえるでしょう。

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