営業倉庫業(えいぎょうそうこぎょう)


ピアノ運送用語集

営業倉庫業とは

営業倉庫業(倉庫業)とは、倉庫業法において 「寄託を受けた物品の倉庫における保管を行う営業」として規定されております。企業や個人との契約に基づき、寄託(預かった)物品などを倉庫に保管する業務を指します。

倉庫業は生産と消費とを結ぶ上で、国民生活の基盤となりそれを支えていく、極めて広く社会に貢献する産業となっています。そのため倉庫業を営む場合には、国土交通大臣の登録を受ける必要があります。こちらも倉庫業法にて「倉庫業を営もうとする者は、国土交通大臣の行う登録を受けなければならない」と定められています。国土交通省に申請し、正式に登録を受理された業者は法律に基づき、適正な業務運営と、倉庫証券の円滑な流通確保をすることが義務付けられています。

倉庫証券とは、寄託者からの請求によって発行される有価証券で、寄託物の返還請求権にもなるものです。倉庫業者として登録を受けるためには条件があり、「倉庫の種類ごとに定められた施設・設備基準を満たす」ことが必要です。さらに事業を適切に管理しながら運営していくために「倉庫管理主任者」を選出することが義務付けられています。このような条件をクリアし、登録受理されることで初めて倉庫業を営むことが可能となります。

お役立ち情報

営業倉庫業(倉庫業)には種類があり、大きく分けて「普通倉庫業」・「冷蔵倉庫業」・「水面倉庫業」の3種類に分類できます。普通倉庫業とは、作物や穀類生産をする農業・金属・原油・天然ガスなどの鉱業と、食品・繊維・化学工業などの製造業などの幅広い産業に加えて、消費者の大切な家財・美術品・骨董品などの財産類などの保管業務なども含まれます。

楽器なども大切な財産でもあり、例えばピアノなどの大型楽器の保管もこの普通倉庫業に含まれます。ピアノ運送などを業務としている業者においては、繊細な楽器であるピアノを、適正な温度・室温で長期保管できるよう、本来の運送業に加えて、営業倉庫業との複合営業をしている企業もあります。これにより、デリケートなピアノを最適な状態で保管できるようになります。

また、トラックへのピアノの搬出搬入を安全かつスピーディに行うための機能や、ピアノクリーニングなどの幅広い分野を一貫して行うところもあります。また冷蔵倉庫業は、食肉・水産物・冷凍食品などのように、10℃以下の温度で常時保存することが必要な「8類物品」専門の保管業務で、水面倉庫業は原木などの5類物品を専門に保管する業務を指します。

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