標準貨物自動車運送約款(ひょうじゅんかもつじどうしゃうんそうやくぎ)


ピアノ運送用語集

標準貨物自動車運送約款とは

「標準貨物自動車運送約款」とは、特定に契約内容をより詳しく説明してあり、取り引きを行う際の基本的ルールなどが詳細に記載されているものです。一般的に貨物輸送時に採用される約款がこれに当たります。

この運送約款は、依頼者へ見積もりを渡す際に提示するよう義務付けられております。利用者はこの約款に目を通して記載内容に同意することで、依頼者との契約が交わされる事となります。
しかしながら、貨物自動車輸送業において、運転者の労働時間を超過したことによる過労運転や、積載制限を超えた重量での過積載運送などが原因で、多くの事故や安全を損なうような運転が問題視されています。こうしたことを受け、国土交通省では適正な取引を確保すると共に、安全を阻害するような行為を防止するために2014年1月22日、貨物自動車運送事業における安全対策についての症例と、この運送約款の改正を行いました。そして、トラック運送業における推進ガイドラインの書面化を制定したのです。

この約款の改正に伴い、ピアノ運送業者を含む全運送業者は荷主との連絡を密接に取り、協力して適正な取引の確保に努めることを義務付けました。また、約款では運送契約を交わす際に、運送業務・付帯業務・運賃・料金などの重要事項を、利用者に対してきちんと書面化して共有するルールを作りました。

お役立ち情報

標準貨物自動車運送約款は、特に輸送に細心の注意が必要な精密機器や楽器類などでは非常に重要であり、特に少しの振動にも弱く、大型貨物であるピアノの運送では、この約款が依頼者が業者選択する時の大きな要素となっています。

標準運送約款は国土交通省が告示するものであり、その種類は標準貨物自動車運送約款の他に、標準宅配便運送約款・標準引越運送約款・標準貨物軽自動車運送約款・標準貨物軽自動車引越運送約款・標準霊きゅう運送約款の5つがあり、全部で6種類に分類されています。この中でピアノ運送には、標準貨物自動車運送約款が採用されます。

この約款を制定することは、公共的な事業の利用関係を規律するためでもあります。運送事業などの不特定多数の利用者を相手とする事業においては、委託する側と受託する側との契約内容をあらかじめ定めておくことで、様々なトラブルを未然に防止する役目も果たしています。特にピアノなどのデリケートな物品の輸送の際に、万が一損害が生じた場合の補償などにおいても、条件を事前に明確化しておく事により、トラブル発展の防止となるのです。これによって、利用者と事業者との信頼関係を築くことができます。

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