インシュレーター(いんしゅれーたー)


ピアノ運送用語集

インシュレーターとは

インシュレーターとは本来、何かしらの作業を遮断する絶縁材として使われるものを意味しています。
ピアノ用の場合、ピアノの脚部にはめ込んで使用するという形になっています。効果については大きく分けて3つあります。

まず、ピアノが動かないように位置を固定をするということです。これは演奏会や自宅に置く場合などでピアノの位置を決めていて、そこに固定したい時に効果的です。ただし、一度取り付けると、脚を持ち上げなければ外す事ができない点には要注意です。次に、固定することによって調律の狂いが出ないようにするという効果です。ピアノの調律後は少し動かしただけでも、調律の狂いの原因となります。そのため、出来ればピアノを置く場所を固定した状態で調律すると良いでしょう。最後に、音を遮断するという効果があります。音は空気の振動によって伝播していきます。そのため演奏の際、音が出てくる振動はピアノの蓋の中の部分だけでなく、脚部からも伝わっていきます。脚部に取り付けることで、そこから床に音が伝わります。さらに音がピアノ部屋の隣の部屋や、下の階などに伝わりにくくなります。

お役立ち情報

ピアノ用のインシュレーターは、グランドピアノで使われている場合が多いかもしれませんが、実はアップライトピアノ用のインシュレーターもあります。どちらもキャスター部分に取り付けますが、その効果は異なります。まず、ピアノに使われるインシュレーターは使われている素材により、その効果が異なります。一般的にはプラスチック製のものが使われていますが、ゴム製ですとピアノが動きにくくなることや防音性、耐震性などを意識して作られています。また、震災対策であれば、アクリル板が使われているものも、危険防止のために効果的です。こちらは揺れが起きた際にアクリル板が割れて、ピアノが後方に倒れるような仕組みになっています。そのため、壁の近くにピアノを置くようにすると、ピアノが住人側に倒れてこないようになります。他にも、羊毛を使用しているものもあります。これはインシュレーターを設置した後、ピアノを動かした場合に跡が残ることがあり、それを防ぐために使われています。

素材による効果の違いを挙げてきましたが、これらは、使いたいと思う人がどんな目的なのかを検討してから、目的に応じたタイプを購入するのが良いでしょう。

三点支持 四点支持

インシュレーターをピアノの下に置く場合、三点で置くか四点で置くかという議論がありますが、これに関してはグランドピアノが三点、アップライトピアノが四点というのが一般的です。グランドピアノは調整無しで置けるため三点、アップライトの場合は高さがあり不安定なので四点、という理由からです。また、一般的には三点より四点、四点より五点といった具合に、支える場所を多くした方が安定感も上がっていきます。

>>ピアノ運送料金を安くする方法はコチラ

SNSでもご購読できます。