コンソールピアノ(こんそーるぴあの)


ピアノ運送用語集

コンソールピアノとは

ピアノは大きく2種類に分かれ、大型かつ横型のピアノをグランドピアノと言います。また、小型かつ縦型のピアノをアップライトピアノと分類しています。ここからさらに、縦型のピアノはスピネット・アップライト・コンソールと分けられています。

コンソールピアノは最小であるスピネットピアノよりも少し大きめのサイズで、高さが約110cmとなっています。アップライトピアノとほとんど変わりませんが細かい構造が異なり、アクションが鍵盤上に直に載っています。

昔、アメリカ製のアップライトピアノはアクションと鍵盤の間にスティッカーという棒が組み込まれていました。回転軸も余分にひとつ多く、鍵盤の動きを伝える構造に無駄が生じていました。そのため、鍵盤の打鍵を素直に伝えるという点ではコンソールの方が優れていましたが、スピネットと同じで弦が短く、響板が小さいため音の伸びが弱く、サステインがアップライトピアノに劣っていました。そのような背景もあり、徐々にアップライトピアノが主流となっていきました。しかし、その打鍵システム構造上のメリットや見た目がコンパクトで場所を取らないこと、またインテリア性・デザイン性を重視した形といった理由などから、現在も各社で生産・販売がされています。

お役立ち情報

コンソールピアノは、小型ピアノの分類であるアップライトピアノの中ではスピネットに次いで小型であり、またインテリアのようなデザイン性もあって人気があります。高さはスピネットより少し高い110cm前後で、重さは210kgとスピネットより20kg前後重いのですが構造は比較的軽く、部屋や建物に運ぶときにもグランドピアノやアップライトピアノに比べれば容易であると言えます。家庭用で最大の縦型ピアノであるアップライトピアノは250kg前後あるため、コンソールピアノの方が購入後の搬入の気軽さや、家庭内でのスペース確保の面では手軽と言えるでしょう。

また、スペース確保や近隣への防音対策だけでなく、コンソール本体の重さも考慮しましょう。いくら小型といえど、約200kgの重量なので、成人男性3人分の重さが常に部屋の床にかかり続けるという状態なのです。せめてもの救いは、重いグランドピアノが3本足であるのに対し、コンソールピアノを含むアップライト三種は4本足であること、グランドピアノより軽量であることです。鉄筋コンクリート構造のマンションでは、ほとんど問題ありませんが木造住宅、特に2階のお部屋に運ぶときには運搬方法や床の補強などへの考慮が必要です。

スタインウェイ

スタインウェイとは、ドイツのハンブルクとニューヨークに拠点を置いている老舗ピアノのメーカーです。海外ではSTEINWAY&SONSと呼ばれます。
同社のコンソールピアノモデルのひとつにSheraton(シェラトン)があります。稀少なモダンデザインで、現行モデルはニューヨークのスタインウェイでロングセラーとなっているSheraton Model 4510です。小型ですが、室内音楽に調和するバランスが良い音の響きが特徴です。現在、楽天市場で中古品として¥1,320,000で販売されています。

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