クレーン作業(くれーんさぎょう)


ピアノ運送用語集

クレーン作業とは

クレーンとは動力を用いて荷を吊り上げ、水平に運搬することを目的とする機械装置のことです。正式名称は起重機と言います。移動式クレーン及びデリック以外のもので、荷の吊り上げだけを行う機械や人力で吊り上げる機械はクレーンとは呼びません。

クレーンの種類は大きく分けると、天井クレーン、ジブクレーン、橋形クレーン、アンローダ、ケーブルクレーン、テルハ、スタッカークレーンの7つです。更に細かく分類すると50以上もの種類になり、様々なクレーン作業の用途に適した構造や形状になっています。移動式クレーンは動力を用いります。荷を吊り上げ水平に運搬します。原動機を内蔵し、かつ不特定の場所に移動させることが出来るものとされています。またデリックは動力を用いて荷を吊り上げ、マストまたはブームを有している機械です。原動機を別置してワイヤーロープによって操作させてます。水平移動自体は必要条件にはなっていません。

運転するには、吊り上げ荷重によって資格が必要とされております。クレーン運転士の資格がある場合でも移動式クレーンを運転するには、別の資格が必要とされます。製造する場合は予め、都道府県労働局長の許可を受けることが必要です。設置する場合にも労働基準監督署長の検査を受けて通ることが必要とされています。

お役立ち情報

ピアノを住宅へ運び入れる時や住宅から運び出す時、下の階であればアップライトピアノでもスタッフ2名の移動が可能です。しかし、戸建ての2階やエレベーターの付いていない集合住宅などにおいて上の階への移動にはクレーンを使用します。運搬にはクレーン付きのピアノ運送専用車を使い、道路に固定アームで車体を固定し、植木や電線などに最善の注意を払いながらクレーンの操作をします。

エレベーター付きの建物でも、ある程度の大きさでなければ入らないため、そういった場合や階段からの搬入が無理な場合には、クレーン作業での移動になります。ピアノの移動や搬入には細心の注意が必要とされますが、ピアノの存在を考えずに引越しや家の新築をしてしまった場合や、やむを得ない場合などにはクレーン作業が必要となります。

上階の窓から搬入するときは、窓の真下に車が止められることが条件となります。それができない場合は大型クレーンでの作業になりますが、いずれにしてもクレーン作業は、周りの環境や電線などへの十分な注意が必要です。また、日程確認をした上で近隣に迷惑がかからないよう、予め説明しておくことも大切です。

地切り

地切りは[じぎり]と読みます。これはクレーンの巻き上げ操作によって、吊り荷を地面から離すことです。クレーン作業で荷を吊り上げる時は、地切りの後に巻き上げを一旦停止して、吊り荷や玉掛けなどの状態を確認しなければいけません。また、地切り時には吊り荷を地面から30cmほど上げた箇所で、吊り荷から3m離れた場所で、3秒間の静止状態を確認するという、通称[333運動]が推奨されています。

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