ラフテレーンクレーン(らふてれーんくれーん)


ピアノ運送用語集

ラフテレーンクレーンとは

ラフテレーンは日本語で「荒れ地」を意味しますが、その名の通りラフテレーンクレーンは不整地(道路以外の道)を自力で走行できることが特徴です。ひとつのエンジンで車両を走らせ、クレーン操作も行ないます。ほとんどの場合は1人乗りで、運転席に座ったままクレーンを操作しますが、後部座席のついたタイプもあります。

四輪駆動・四輪操舵で予定された距離を走りきる、いわゆる[走破性]が高く、操作もオートマなので運転が楽な所もメリットです。吊り上げ能力は2トン程の小型車両から、70トンほどの大型車まで、様々な種類があります。特に大型車両は、特殊車両通行許可の申請をしなければ公道を走ることができません。また走破性が高いといっても、走行スピードは遅く、最高時速は49km以下です。これは車体が重く不安定なため、急加速や急停止をすると横転や事故の危険があるからです。その為、エンジン出力が低めに制限されており、高速道路は走れません。

一般トラックに積載されたクレーンに比べ、高速走行の性能では劣りますが、操作が簡単でコストが安く、狭い場所での作業にも向いているという長所があります。そのため現在の日本では従来のトラッククレーンに代わり、主流になりつつあります。

お役立ち情報

ラフテレーンクレーンはトラック部分とクレーンを部分を別々に操作する必要がありません。また不整地に強いだけでなく、四輪操舵で小回りが利くという特徴もあります。そのため、細い道路が入り組んだ市街地でも活躍でき、これが引越し作業において大きなメリットになります。

ラフテレーンクレーンのブームは何段階にも分かれて収納され、必要に応じて伸ばしたり縮めたりできるようになっています。縮めれば公道を走れますし、伸ばせばマンションの高い階にまでピアノを吊り上げられます。ブームの先端にジブ(クレーンの腕部分)を取りつけ、クレーンが届く距離や角度を調節することも可能です。

ラフテレーンクレーンを操作する時の吊り上げ重量ですが、5トン以上の場合は[移動式クレーン運転士]という資格が必要です。また1トン以上の場合には小型移動式クレーンの技能講習、0.5トン以上の場合には小型移動式クレーンの特別教育を受けなければなりません。アップライトピアノは重量250kg以下、グランドピアノでも重量400kg以下が普通ですが、もっとも大きいフルコンサートピアノでは0.5トン超えのピアノもあります。引越し業者の資格に問題があることは少ないと思いますが、クレーンを使用する場合には一応注意してください。

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