精密機器輸送(せいみつききゆそう)


ピアノ運送用語集

精密機器輸送とは

精密機器輸送とは、ピアノやコンピューター、医療機器などの繊細な荷物を運ぶための特殊な輸送のことです。輸送といえば、通常の大きな家具などは毛布で包んで梱包後、台車などを使用してトラックへ積み込み、そのまま現地で下ろします。しかし、精密機器の場合はそう簡単にはいかないのです。梱包だけを比べてみても、一般的な家具・家電と同じようにした場合、故障の原因となってしまいます。

精密機器といえば、価格も安くはありません。輸送の途中に壊れてしまわない様に特別な梱包や、揺れの少ない輸送トラックなども用意されています。取り扱いに注意が必要なため、運搬する人も専門知識が無いと、品物を傷付けてしまうことになります。そういった点でも、一般の運送業者ではなく、専門業者の方が安心できるのです。

保険をかけての輸送も可能です。しかし、保険で保証されるとはいえ、トラブルや事故で愛着のあるものに傷が付くことはお金に代えがたいものであり、納得いかない人もいるでしょう。また、専門業者に依頼をするデメリットとして、料金が割高になるということがあります。一般の業者で輸送してもらうのか、専門業者に頼むのかは、金額以上の価値を考えて選択する必要があります。

お役立ち情報

精密機器輸送をする上で、もっとも気を付けなければならない事は振動をあたえたり、衝撃をあたえたりしない様に運ぶ事です。ほんの少しの衝撃で壊れてしまうコンピューターや振動によって調律が狂ってしまうピアノなど、精密機器輸送には非常にデリケートな荷物がほとんどです。

専門スタッフにお願いすることはもちろん、現場状況によっては追加料金が発生します。クレーン車を手配したり、運送するトラックのサスペンションをエアサスペンションのトラックに変えたりと、特別な輸送方法を用いる場合もあります。特にピアノなどの運搬には、状態をよく見てもらい、どこから搬出するか、廊下は通り抜けられるか、エレベーターに乗せることが出来るのか、階段の有無などを業者と十分に相談、確認して見積もりをすすめましょう。

搬入先でも、建物の前までトラックを停められるか、何階の部屋へ入れるのか、その際の搬入ルートは大丈夫か、といった細かな話し合いを重ねることによって、やっと安心してお任せできます。エレベーターの最大積載量は600kgですし、部屋の床が重量に耐えられないと設置することが出来ません。高層マンションや、古い木造住宅の場合は特に注意しましょう。

精密機器輸送用コンテナ

精密機器輸送に使用するコンテナにも様々な種類がありますので、一部紹介していきます。

導電性コンテナ:導電性を有するコンテナで、静電気を嫌う電子、電気部品等の搬送、保管に最適です。(引用:三甲株式会社)

精密機器保管・輸送用アルミトランク:自衛隊が精密電子機器を緊急輸送する為のアルミトランクです。前後の蓋が開き、収納機器が容易に出し入れできる構造になってい ます。また、電子機器を輸送中の振動・衝撃から守る為、緩衝材がトランク内 面に装着されています。(引用:フジコーワ工業株式会社)

このように精密機器輸送用コンテナがあるように、精密機器輸送用の段ボールやケースなどもあります。また、コンテナについても、上記にあるコンテナだけでも数十の種類があります。電子ピアノやウッドベースなど大型楽器を運ぶときには、同様のコンテナを使って運ぶ可能性が高いといえるでしょう。

>>ピアノ運送料金を安くする方法はコチラ

SNSでもご購読できます。