敷板(しきいた)


ピアノ運送用語集

敷板とは

ピアノは内部に張られた弦を叩くことによって、音を奏でる構造となっています。設置場所の床状態によって、音が変化してしまっては演奏にも支障が出てしまいます。どれほど音響に配慮されたホールであっても、弦を叩く際の反動が床を伝わり、余分な音を発してしまう事はピアノ本体の音を妨げて、場合によっては雑音になることすら有り得るのです。そのような事態を防ぐために利用される敷板は、主にピアノを安定した状態で設置することを目的に用いられます。

構造や仕組みに様々な工夫を加えられた敷板も生まれています。色々なサイズにカットされた木材を用いたものは、主に安定性を高めるために使われ、床の状態、ピアノの重量や大きさによってサイズが選択される場合が多くなっています。また、反響を抑えて音質を重視する場合には、硬質ゴムで作られたものも存在します。これは、叩かれた弦の発した音のみを聞かせることを目的としているためです。同時にピアノを支える全ての脚の下に置かれている為、安定性を高める事にも効力を発揮しています。つまり、ピアノ本来の音を伝えるためには、安定性と不必要な音を発生させないための工夫が必要なのです。

お役立ち情報

設置されたピアノの音を少しでもクリアな状態で伝えるためには、安定した状態で置かれている事、不要な反響音などが伝わらない事が条件です。このために敷板が利用されているのですが、目的は他にもあります。ホールなどでも必要な敷板は、一般家庭にピアノを設置する場合は更にいくつかの目的で使われます。

ピアノを一般住宅に設置する場合、フローリングなどの板の間に置かれるのであれば、それほど注意を払う必要は無いでしょう。しかし、畳の上に置く場合など、沈み込んで安定性を欠くことも多く、また、板の間でも、床保護のためのとても重要な役割を果たしています。更にどんなピアノでも、同じフロア上を移動させるキャスターが、脚に取り付けられていることから、床を保護する必要があります。そのため、硬質ゴムで作られた敷板は、キャスター脱輪防止のための構造となっているのです。ホールなどに設置する場合でも、気を配る必要のあるピアノを一般住宅に設置することを考えるのであれば、音質の面から考えること、それ以上に脱輪防止など、設置面の保護の観点から硬質ゴム製の敷板を選択することが良いと考えられます。

軟弱地盤

地盤には様々な形があり、例えば多量の水や泥を含んでいる柔らかい粘土などを軟弱地盤と呼びます。一般家庭には関係ない様にも見えますが、住宅を建てる際には地盤調査がされるため全く無関係ではありません。ですが一般住宅の場合は、すでに建築されているため、地盤は良好といえる場所なのです。その上で、一般住宅でピアノを設置する場合は敷板の必要があります。尚、日本では都市の大部分が軟弱地盤の上で発達しており、災害時には注意が必要といわれています。

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