縦持ち(たてもち)


ピアノ運送用語集

縦持ちとは

縦持ちとは地上からフロアを跨ぎ、目的の階に大きな荷物や家具を引き上げたり下げたりする運搬作業のことです。主にエレベーターが無かったり、荷物が大きくてエレベーターが使用できない場合の作業に使われる言葉です。

通常、引っ越し料金は目的地までの距離を基準に算出されますが、フロアを跨いでの移動が発生する場合、状況によっては料金が追加になることがあります。また搬入先の建物の大家さんが、搬入方法に制限を設けていることもあるので、事前に確認が必要です。問題なくエレベータが使用できる場合は
フロア階数が変わっても料金の変更はありません。

フロアを跨いでの運搬作業には色々な方法があり、階段を使いドアを通って人力で運ぶ方法、地上から窓やベランダを経由して目的地まで運ぶ方法などです。目的地に直接荷物を運ぶやり方も、人力で行う作業や、クレーン車を使う作業などがあります。専用のロープやアタッチメントを使って、人力で荷物をあげる方法を[手吊り]といいます。トラックに小型クレーンがついているユニック車を使用したり、大型クレーンを使用したりする方法もあります。どの方法でも搬入が難しい場合は、最終手段として解体して搬入する方法もあります。

お役立ち情報

縦持ちで二階以上のフロアへピアノを搬入する場合、通路の幅は傷がつかないように保護したピアノ本体の幅に加えて、作業員一人が通り抜け可能な隙間と若干の余裕が必要となります。なお、グランドピアノは縦持ち作業の際に本体から脚やペダル部分を取り外すことが可能です。脚を外すと、ピアノを縦向きに運ぶことが出来るため、アップライトピアノより楽に通り抜けることができます。

搬入先のドアや廊下や階段の幅などが狭い場合、エレベーターや階段からの搬入はしませんので、窓やベランダからピアノを搬入したり、クレーン車でピアノを吊り上げて搬入するという形になります。車が入れない場所であれば「手吊り」という、人力でピアノを持ち上げる作業が必要です。手吊りはクレーンで上げるよりも作業人数が多くなることがあります。

この様にピアノの搬入には様々な方法があります。そのため、料金もピアノがアップライトかグランドピアノかによって変わるのはもちろん、搬入方法によっても変わってまいります。まずはエレベーターが使用できるか、できないかで変わります。また、窓やベランダ経由で搬入する場合、ピアノを吊り上げる場所まで車が入れるか入れないか、電柱や電線など窓やベランダの前に障害物があるかないかによっても料金は変わってきますので、正確な見積もりを出すには引越し先の現場確認を含めて綿密な下調べが必要となります。

>>ピアノ運送料金を安くする方法はコチラ

SNSでもご購読できます。