自宅敷地内のピアノ移動って運送業者に依頼できる？

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ピアノを新居や別の家に運ぶとき、自分で移動させる人は少ないかと思います。しかし、1F→2Fといった室内での移動、同じ自宅内でも母屋から離れに移動する場合などは自分や家族と一緒に運んでしまいがちです。その結果、調律が狂ったり、床や畳を傷つけるといったトラブルが非常に多いのです。

「少しズラすだけだから大丈夫かな？」「一部屋しかピアノ移動しないのに運送業者に依頼するのはお金がもったいない」という考えで、自分でピアノを移動させる事はやめましょう。キャスター付きピアノであれば、ある程度の移動をしても問題ありませんが、キャスター無しのピアノを動かしたり、段差がある場所を移動する場合は、専門のピアノ運送業者へ依頼するべきです。

素人がピアノ移動をする危険性

ピアノはとても繊細な楽器のため、少しズラしただけで調律が狂ってしまうことが多々あります。そのため、素人が運ぶのは危険です。ピアノを運ぶ人数や作業員が持つ部分は実は決められているのです。

ピアノ設置場所に注意

また、ピアノの設置場所もよく考える必要があります。かなりの重量があるので、畳部屋などの床が安定しない場所へ置くと、ピアノや畳に悪い影響を与えてしまいます。どうしても置きたいという場合はビッグパネルや敷板（フィットボード）と呼ばれるピアノを安定させるための敷物を購入しましょう。また、ピアノは温度差や些細な環境変化にも弱いので、直射日光が当たる場所への設置も控えた方がよいです。

ピアノを運ぶ人数は決まっている

基本的にグランドピアノは3人、アップライトピアノは2人で運びます。もっと多くの人数で運べばいいじゃないか？と思われるかもしれませんが、ピアノはこの人数で運ぶよう設計されているのです。例えば、これ以上の人数で運ぼうとすると、重い鍵盤部分を持ち上げている作業員に重さが加わります。そして、鍵盤の木の部品が曲がってしまってピアノが故障したり、調律が狂ってしまうことがあります。

ピアノの運送は決められたルールや、知識や技術のある人でなければ分からないコツがあります。まったく運送経験が無い人がピアノを運ぶと、ピアノ自体に負担を掛ける可能性が非常に高くなってしまいます。長い間、ピアノを使いたいのであれば、自宅室内でのピアノ移動でも、ピアノ運送業者へ依頼をすることが安全で安心です。

自宅室内/敷地内での運送料金

ピアノ運送業者へ依頼をした場合の平均料金相場は以下です。

アップライトピアノは、ほぼ上記の料金となるのですが、グランドピアノはサイズによって料金が大きく変わるので注意しましょう。また、敷地内のピアノ移動でも1F⇒2F、もしくは2F⇒1Fなど、階層を跨いだ移動になる場合は、別でクレーン使用などによる特殊料金が発生します。

自宅内でのピアノ移動まとめ

ここまで敷地内でのピアノ移動について紹介してきましたが、ピアノは出来れば自宅内では動かさないようにするべきです。何度も書いている様に、ピアノは楽器の中でも環境変化に特に敏感な楽器です。とはいえ、どうしてもピアノを移動しなければいけないこともあるでしょう。そのような場合は、出来るだけ自分で解決しようとはせず、ピアノ運送業者へ依頼するようにしましょう。

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